DEAR 開発教育協会

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d-lab2023 1日目のプログラム

  • プログラムA(ワークショップ体験)とB(全体会)は事前予約制です。
  • ワークショップの定員は各回30名程度、全体会の定員は200名程度です。

10時~12時 ワークショップ体験

A. ワークショップ体験

パーム油のはなし

A-1. 開発教育入門講座「パーム油のはなし」

ファシリテーター:DEAR入門講座チーム

初めて参加するけど開発教育ってなんだか分からない、知りたいという方、まずはこちらへご参加ください。実は身近な「パーム油」のワークとふりかえりを通して、開発教育をご紹介します。



A-2. 18歳成人とキャリア教育:グローバル社会で「おとなになる」を考える
※残席わずか

ファシリテーター:近藤 牧子、松倉 紗野香/DEAR理事

2022年4月から18 歳成人制度が施行され、私たちの社会は高校卒業段階で制度として「おとな」とみなされるようになりました。しかし私たちは、学校・家庭・地域で子どもたちをおとなにする教育をしているのでしょうか?グローバル社会で市民として生きるための準備をしてもらっているでしょうか?18歳成人制度を通して、子どもたちに「おとなになる」を考えてもらいながら、私たち大人自身が教育のあり方を再考してみませんか。

A-3. 服・ファッション~あなたの服はどこから来て、どこへ行くの? 
※残席わずか

ファシリテーター:松下 直樹、谷田 なつ美/教材作成チーム

原料の生産から、製造、消費者の手元に届くまで、そして手放したあとにも、私たちの着る服には多くの資源と労働が費やされています。その背景を学びながら、豊かでサステナブルな服やファッションのあり方を考えます。開発教育や参加型学習の初心者の方に気軽に実践してほしいという思いから、取り組みやすいアクティビティをご紹介します。

新・貿易ゲーム

A-4. 新・貿易ゲーム:経済のグローバル化を考える

ファシリテーター:田中 浩平/教材制作チーム

世界経済の動きを疑似体験。自由貿易で誰がどのような影響を受けるのでしょうか。
そして、経済のグローバル化が引き起こす様々な問題やSDGsについて考えます。





「援助」する前に考えよう

A-5. 援助する前に考えよう

ファシリテーター:阿部 眞理子/DEAR理事・認定NPO法人IVY理事、高階 悠輔/DEAR評議員

「援助とは何か」「国際協力とは何をすることか」をテーマに作成された教材をもとに行います。お金や物品を提供することが、果たして本当に助けることになっているのか、援助する側の「助けたいという思い」が、一方的な思いにならないためにわたしたちはどうしたらいいかを一緒に考えていきましょう。「援助する側」「援助される側」の人たちの気持ちに沿いながら、進めていきます。

A-6. 子どものけんり なんでやねん!すごろく 
※満席

ファシリテーター:友前 尚子/関西セミナーハウス活動センター開発教育研究会運営委員、髙橋 美和子/子どもの権利条約 関西ネットワーク運営委員

日本が子どもの権利条約を批准したのは1994年ですが、この4月にようやくこども基本法が施行されました。子どもの権利条約や子どもの権利について、おとなこそが認識を深めたいところです。2019年に誕生したこのすごろくは、子どもたちを中心に、おとなからの意見も反映しながら改良を重ねて第3版となり、全国で900セット以上が使われています。このすごろくを通して、子どもの権利が保障される社会づくりについて一緒に考えてみませんか。

11時45分~13時 ランチ休憩・教材販売

各プログラムの間には休憩があり、参加者の皆さまで交流を深めていただけます。
また、教材販売コーナーでは、教材・書籍を展示販売します。

開発教育に関するご相談、ご入会・会員継続、寄付のお手続きができるQ&Aコーナーも設けますので、ご利用ください。

DEARの教材はもちろん、教育系出版社、NGO/NPOも出展します!

13時~15時10分 開会式・全体会

開会式・オリエンテーション

開会あいさつ:湯本 浩之(DEAR代表理事)

B. 全体会
子どもの権利から考える、自分と社会への問い

1989年に子どもの権利条約が国連で採択されてから、34年が経ちます。この間、社会の影響を大きく受けながら、進展した部分もありつつも、子どもを取り巻く問題は深刻さを増しています。日本では今年4月、こども家庭庁が発足し、こども基本法が施行されました。子どもが一人の人間として尊重され、幸せに育っていけるような社会をつくるために、なにが必要でしょうか。子どもの権利の実現を目指して活動している西崎さんと、子どもの居場所づくりなどに取り組む西野さんをゲストに迎え、その取り組みや現状の問題について報告を聴きます。
開発教育の役割や視点と重ねながら、子どもの権利とその実現について、また共に生きることのできる公正な社会づくりへ向け、自分と社会への問いを考えていきたいと思います。

ゲスト

西崎 萌(公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
1987年生まれ、新潟出身。国際基督教大学教養学部卒。筑波大学教育学研究科修了(教育学修士)。民間企業や高校教員を経て、2017年4月から国際NGOセーブ・ザ・チルドレンで虐待予防や子どもの権利保障のための政策提言を行う傍ら、2022年8月よりこども家庭庁設立準備室で非常勤職員として勤務。

西野 博之(認定NPO法人フリースペースたまりば理事長)
1986 年より不登校児童・生徒や高校中退した若者の居場所づくりにかかわる。1991 年、川崎市高津区に フリースペースたまりばを開設。不登校児童・生徒やひきこもり傾向にある若者たち、さまざまな障がいの ある人たちとともに地域で育ちあう場を続けている。現在、川崎市子ども夢パークやフリースペースえん等各事業総合アドバイザー。神奈川大学非常勤講師。

進行役

南雲 勇多(東日本国際大学准教授、認定NPO法人国際子ども権利センター(シーライツ)理事、子どもの権利条約ネットワーク運営委員、DEAR評議員)





15時30分~18時 自主ラウンドテーブル・実践事例研究報告

自主ラウンドテーブルと実践事例・研究報告は、同時進行で開催します。
当日、希望するプログラムに自由にご参加ください(事前選択制ではありません) 。

開発教育に関するさまざまな実践や研究が発表されます!
第1ラウンド
15時30分~16時40分
第2ラウンド
16時50分~18時00分
自主ラウンドテーブル1-1. 家族ですごろく2-1. 今日はフェアトレードの日!?
1-2. おうちDE開発教育2-2. 消えゆく言語
1-3. フォトランゲージ絵本「地球の仲間たち」2-3. 開発教育の「原点」を語る
1-4. SDGsを学ぶ理想の教育旅行を考えよう2-4. 中高生世代のためのウェルビーイング授業
1-5. 関東大震災100年2-5. 社会を動かす、変える方法を学ぶ「あどぼのスゴロク」
1-6. バーチャルツアーで教室と世界をつなぐリアルな探求2-6. 動画で見る、感じるカンボジアの高校生の1日
1-7. ワークショップで学ぶ「人権リテラシー」2-7. 「子どもの権利普及教材」体験ワークショップ
2-8. JICA地球ひろば見学「世界を知る、世界を変える!」
実践事例・研究報告1-8. ジェンダー平等を考える ESD・SDGs の授業づくり
1-9. 外国語教育における映画教育プログラムの実践

第1ラウンド(自主ラウンドテーブル)

1-1. 家族ですごろく~フィリピンアイランド農村のくらし~
発表者:落合 淑美、松本祐子、福嶋祐子、上野利江(NPO法人アクセス

NPO法人アクセスはフィリピンの都市・農漁村貧困地区を支援し、その地域へのスタディツアーを実施してきました。アクセスは、コロナ禍をきっかけに、フィリピンの貧困の現状について体感できる「すごろく」を開発しました。このすごろくでは、フィリピンの農村に暮らす家族の一年間を、その家族になりきることで体感してもらいます。
すごろくを通じて、今ある貧困のイメージを振り返り、構造的に貧困から抜け出せない現状やNGOの活動が現地にどのような影響を及ぼしているのかを体験してもらいます。今回の自主ラウンドテーブルでは、すごろくでフィリピンでの生活を感じたうえで、「自分の考える貧困とは何か」をディスカッションを通し深めていきます。すごろくをしながら、フィリピンの農民の暮らしを体験し、貧困について考えてみませんか。

1-2. おうちDE開発教育~アイディア・ブレスト大会~
発表者:清水 千絵(「おうちDE開発教育」チーム)

「すでに家庭で取り組んでいる」もしくは「またはこれからやってみたい」開発教育のアイデアやネタを出し合ってみませんか?「実はそれも開発教育かもー!」が見つかるかもしれません。
今年1月に発足した「おうちDE開発教育」チームが生活に根付いた開発教育の実践的な観点や、地球市民を育む子育てについて議論検討をしていきます。

1.「おうちで開発教育どれくらいやってますか?」4隅
2.あなたは子育てどっち派?(いない人は想像)「伝えたい!派」「放任派」「まあ」 「わからない・その他」5隅
3.ブレスト大会(ファシリが一人ずつ簡単に例を出す)
4.再度「やってる?」4隅

1-3. フォトランゲージ絵本「地球の仲間たち」
発表者:臼井 香里、安部 直子、長島 友紀子(開発教育を考える会/公立学校教員)

開発教育を考える会では、フォトランゲージ絵本を作りました。写真を見て「なにをしているところ?」という問いかけの答えを探したり、学校生活や日々の暮らしの様子から自分と同じところやちがうところを見つけたり。青年海外協力隊員たちが生活を共にする中で撮影した写真が現地の子どもたちのくらしを生き生きと物語る絵本です。大切にしたいのは、読んでいる子どもと本に登場している子供との「出会い」。国について知ることも大事ですが、それよりもまず、世界のさまざまなところで、同じように生活している「地球の仲間たち」に出会ってほしい。そんな願いを込めて絵本を作りました。
 今回の自主ラウンドテーブルでは、このフォトランゲージ絵本を使用してワークショップを実施します。フォトランゲージ絵本を通して子どもたち同士がつながる場面づくりや授業案等について皆さんと一緒に考え意見交換したいと思います。

1-4. SDGsを学ぶ理想の教育旅行を考えよう
発表者:林美帆(みずしま財団)、除本理史(大阪公立大学)

岡山・水島では、水島コンビナートを基軸に据え、事例を通じてSDGsについて具体的に学べる教育旅行プログラム(6コース)を整備しました。公害・産業・平和・災害・まちづくり・貧困のテーマを、街の人たちと交流しながら学べるプログラムです。また、水島のマップを作成し、まちなかに8か所の案内看板も設置しました。案内看板は大阪公立大学の学生が作成にかかわっています。環境政策論ゼミに所属する学生が夏季休暇に教育旅行で来水し、街の人たちとワークショップを行って、看板の設置場所を選定しました。そして設置場所ごとに担当者を決め、説明文を書きました。教育旅行とまちづくりが結びついて看板を作成することができたのです。
水島での教育旅行プログラムづくりを紹介し、皆さんと一緒にワークショップを実施して、「理想の教育旅行」のあり方について話し合う機会を持ちたいと思います。

1-5. 関東大震災100年~ここで起きたジェノサイド~
発表者:斎藤 聖(歴史を学ぶ市民の会・神奈川)

関東大震災から100年の今年、「朝鮮人・中国人虐殺事件」をあらためて考える契機となっています。しかし、世間ではその実相がかなりゆがめられ広まっていることは否めません。工藤美代子『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』(2008年)に始まる虐殺否定論を始め、いっぽうでは国家権力が意図的に流言を流し、軍・警察が組織的に虐殺を主導したという陰謀論を信じる人も増えている実態があります。震災後もっとも早い段階で朝鮮人暴動の流言が被災者の間で発生し、朝鮮人に対する暴行・虐殺が始まった横浜。残されている「震災作文」や各種の記録・手記などを読み解くことで、この事件に潜む現代につながる普遍的問題が見えてきました。今後も起きるだろう大災害に備える防災教育の視点からこの問題に切り込むことの大切さをみなさんと共有し、開発教育の観点から効果的な学習法を考えたいと思います。

1-6. バーチャルツアーで教室と世界をつなぐリアルな探求
発表者:松本 謡子(特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン

世界約100カ国で活動する国際NGOワールド・ビジョン(WV)が支援事業地の子どもたちの様子を写真や動画で具体的に紹介し、SDGs1「貧困」3「保健」4「教育」6「水衛生」等のテーマに理解を深める教材を作成しています。まるで現地に行っているかのような楽しい演出を交えながら、異なる環境に生きる同世代との出会いを通して、学習者自身が課題を発見し、探究的な見方・考え方を働かせることができるプログラムを目指しています。駐在スタッフや支援事業実務者が素材撮影や質疑応答に携わり、リアルな「探求」の時間をお届けできるよう作成しています。また、途上国の首都と支援事業地の違いも明確に伝え、固定概念を変え、異文化体験や多様性理解にもつながることを願っています。総合的な学習(探求)の時間に活用していただきやすい教材とするために皆さまからアドバイスをいただけますと幸いです。

1-7. ワークショップで学ぶ「人権リテラシー」
発表者:栗本敦子(Facilitator’s LABO〈えふらぼ〉)、伏見裕子(大阪公立大学工業高等専門学校人権教育推進室長)

「人権」と「道徳」の違いは? 平等=みんな同じこと? 「わたし」と「あなた」を尊重するとは……? こうした問いを考える全13回の人権教育のプログラムを作成し、今春、ワークブック『これからの社会を生きていくための人権リテラシー』を発刊しました。
高専での授業を想定し、しばしば学習者が抱いている「やさしさ・思いやり」「みんなと仲良くすること」といった人権のイメージを、「人権リテラシー」という切り口で、手を動かしながら学べる内容としました。
「人権リテラシー」とは、人権に関する知識や概念をふまえ、社会全体の構造や出来事の背景を分析・考察し、一歩深めて問題の解決方法を検討できるようになることをめざした力です。
ワークブックを活用した教材の体験や、実践報告もまじえ、みなさんとともに「これからの社会」と人権についてどう学ぶかの意見交換を行いたいと思います。

第1ラウンド(実践事例・研究報告)

1-8. ジェンダー平等を考える ESD・SDGs の授業づくり―小学校社会科における荻野吟子の教材化を通して―
発表者:木下 智実(小学校教員)

ESDはSDGsの先にある持続可能な社会の実現のための鍵となる教育活動であり、より多様な視点を持った授業づくりが必要であると言われている。そこで小学校の社会科では扱われることが少なかったジェンダー平等をテーマにしたESD/SDGs授業づくりを行った。具体的には小学校4年生の社会科において埼玉県の三偉人の一人である荻野吟子を主な教材として活用し、ジェンダー平等に関する社会的な見方や考え方(ジェンダー・センシティビティ)を育むことを目指した。
その結果、以下のような成果を得ることができた。①荻野吟子のジェンダー平等に向かう生き方や生きている社会のジェンダーに関する背景を丁寧に理解することで、ジェンダー平等について多様な考え方ができた。②荻野吟子のジェンダー平等に向かう生き方に対し、それが本当にSDGsにつながっているかどうか選択・判断することで、ジェンダー・センシティビティを変容させながらジェンダー平等に対する自己の生き方を考えることができた。

1-9. 外国語教育における映画教育プログラムの実践
発表者:古澤 京子

映画教育は「映画を通じた学び」であり、イギリスとフランスでは1990年頃から公教育でプログラムが実施されている。日本では、長く授業内で生徒に映画を鑑賞させる形式で行われてきた。2000年代以降になると、映画を制作する手法やそのプロセスで必要なコミュケーションを学ばせる教育として、制作型映画教育が実践されるようになった。
しかし、これらの実践の多くは、ワークショップ、私立学校、高等学校の選択科目を中心に行われている。また、学習指導要領に関連する単元や項目のある美術科や総合的な学習の時間でも、当初期待されたほど導入が進んでいないのが実情である。
本研究は経済的、社会的な理由から現行の映画教育プログラムに参加する機会を与えられていない、取り残されている子どもたちを対象としている。公立中学校、高等学校の英語科での映画制作、鑑賞プログラム実践を通して、子どもたちに生まれた変化や気づきを報告する。

第2ラウンド(自主ラウンドテーブル)

2-1. 今日はフェアトレードの日!?
発表者:小池 絢子(特定非営利活動法人WE21ジャパン

あなたの選択が社会を変える!? 今日をフェアトレードの日にしよう! 中学校、高校の教科書でも取り扱われるようになり、日本での認知度も高まってきているフェアトレードですが、まだまだ「途上国支援」「少し高いけれどよさそうなもの」というイメージで止まっていることが多いようです。このワークショップ「今日はフェアトレードの日!?」では、フェアトレードとそうではないチョコレートの比較・食べ比べからスタートし、おいしく楽しくフェアトレードについて学びます。そして、紙芝居の内容から「私たちが消費者としてできること」を楽しくみんなで一緒に考えます。
私たち自身が、どのような選択をするかを考えるきっかけとし、気づき、行動することで、「買わされる消費者」から「選択する消費者」へと変わっていくことを目指したワークショップです。皆さんのご参加をお待ちしています。

2-2. 消えゆく言語 ~わたしたちはそこから何を学べるか~
発表者:岩田 堅太郎、吉崎 亜由美(桐朋女子中・高等学校)

みなさんは、消滅危機言語ということばを聞いたことがありますか?消滅危機言語とは、言語人口が少なく、存続が難しくなってきている言語のことです。ユネスコは約2500の言語を消滅危機言語に指定しています。地理総合や英語の教科書でも取り上げられているこの問題は、日本における問題でもあります。世界の消滅危機言語について学ぶと、問題の背景と解決策のつながりに気づくことができます。どうしたら、この問題を解決できるのか、一緒に考えてみませんか?

2-3. 開発教育の「原点」を語る
発表者:田中 治彦(上智大学)

昨年DEARは創設40周年を迎えました。1982年に開発教育協議会を創設してゼロから始めた日本の開発教育ですが、今では学校や地域でのSDGs学習などにおいて重要な役割を果たしています。
日本の開発教育はもともとアジアの貧困と国際協力をテーマとして、青少年団体、国際協力NGOそして国連関連の団体の協力のもとで開始されました。その「原点」は何だったのでしょうか。その後開発教育は、総合学習やESDの進展とともに発展してきましたが、開発教育を始めた当初の思いや期待は実現したのでしょうか。開発教育アーカイブ研究会では、これまで開発教育の歴史的な資料を収集し、過去に活動した方々にインタビューを行ってきました。
今回は、開発教育協議会の初代事務局長である田中義信氏(元日本YMCA同盟主事)をお招きして、創立時からの会員である田中治彦氏との対談で、開発教育の原点を探ります。

2-4. 中高生世代のためのウェルビーイング授業
発表者:鈴木 洋一(NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン

NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、世田谷区立桜丘中学校と協力してウェルビーイング授業を2023年2-3月に実施しました。本ラウンドテーブルでは、生徒向けに行ったウェルビーイング授業を再構成して、実施します。
子どもの権利や気持ちの振り返り、自分自身にとってのウェルビーイングを見出すというアクティビティを用意しています。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、子どもたち一人ひとりがウェルビーイングを学び、自分自身にとってのウェルビーイング見出し、人生で直面する気持ちの揺れ動きに対応できるようになることは、社会参画を促すうえでも重要だと考えています。

2-5. 社会を動かす、変える方法を学ぶ「あどぼのスゴロク」
発表者:栗本 知子、さとう ひさゑ、滝 栄一、平賀 緑(あどぼ・してぃずんプロジェクト

アドボカシーとは「政策提言」だけに留まらず、人々の声や視点に立って社会を動かし、変える活動だと私たちは捉えています。その普及と促進に向け、京都・岐阜・名古屋の市民社会有志でアドボカシーの学びと共有の場「あどぼの学校」を運営、各地でアドボカシーの動きを作り出す活動やプラットフォームづくりを展開してきました。
そうした経験を活かして、手軽に楽しくアドボカシーを学ぶことのできるツールとして「あどぼのスゴロク」を開発しました。スゴロクの1コマひとこまに書かれた選択肢は、実際にアドボカシーに取り組むNGOスタッフの意見を取り入れ、ブラッシュアップを重ねました。自分が実現したい社会テーマについて、アドボカシーをはじめとした市民活動、社会起業、政治などの手段を選んで、実現に向けた道のりをスゴロクで模擬体験します。高校・大学の授業、地域で実際に課題解決について考える際などにどう活用できるか、考えます。

2-6. 動画で見る、感じる カンボジアの高校生の1日
発表者:牧山 達雄(かながわ開発教育センター(K-DEC)

いま、カンボジアの首都プノンペンには高層ビルが建ち並び、日本の多くの地方都市よりも多くのモノがあふれ、とても「発展」しているように見えます。その一方で、この教材の動画に出てくるような地方には、昔ながらの生活も残っていて、都市と農村の間にはずいぶん大きなギャップがあります。
しかし、若者たちは、どこに住んでいても、皆、スマートフォンを持ち、SNSを利用して、日本の若者と変わらない「今」を生きています。
「たまたま訪れた国のたまたま行った場所で、たまたま出会った一人の高校生」の生活を少し覗いてみましょう。日本とは違う国に行った時に感じる驚きや戸惑い、不安、楽しさなどを疑似体験してください。
先入観を持たずに相手の暮らしぶりを見て、自分の暮らしを見つめ直し、その類似点や相違点を感じ、そこから何が学べるかを考えてほしいと思います。なお、本教材はK-DECがJICA横浜と協働で制作したものです。

2-7. 「子どもの権利普及教材」パイロット版体験ワークショップ
発表者:成田 由香子、杉山 綾香(特定非営利活動法人ACE

現在ACEが制作を進めている「子どもの権利普及教材」のパイロット版体験ワークショップを実施します。
本ワークショップでは、子どもの権利条約の概念を知らせるほかに、共感的コミュニケーション(Nonviolent Communication)を活用した子どもたち自身の内面に向き合い、自己を深く理解する部分に重点を置いています。子ども自身の日常生活のなかにある「モヤっと」した出来事を通し、一人ひとりの中に芽生えた感情、そして感情の奥にある大切な願い(ニーズ)を見極め、相手の権利も大切にしながら、自分の権利も大切にする方法を探る内容となっています。 自主ラウンドテーブル当日は、今年6月公立中学校にて行ったパイロット版からアップデートしたものを体験いただきます。小学校高学年~大学生の幅広い年齢層へ使っていただける体験内容に改良を進めていきたく、教育現場の皆さまからのご意見をお寄せいただければ幸いです。

2-8. JICA地球ひろば見学「世界を知る、世界を変える!」
発表者:JICA地球ひろば 地球案内人

JICA地球ひろばでは総合学習などの時間に開発途上国や国際協力について学習をしている学校の社会見学や、修学旅行、その他グループでの学習プログラムに対応した、受入プログラム(無料/要予約)をご用意しています(対象:小学校高学年から一般)。
基本的に、体験ゾーンの展示見学(1時間程度)と地球案内人による体験談(1時間程度)または地球体験学習(グループワーク)(1時間程度)の組み合わせによるコースを提供しておりますが、今回はこのうち展示見学のみのご案内となります。

18時30分~20時 ふりかえり&交流会(自由参加)

JICA地球ひろば内の会議室にて開催します。
全国から集まる参加者との出会いと交流を楽しみましょう。食事・ドリンク付き。参加費は別途有料となります(当日会場にて現金精算)。
※詳細は、参加申込者に後日ご案内いたします。

2日目

  • 2日目(12日)のプログラムはこちら

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お申し込み後、参加費のお支払いいただくと正式なお申込受付となります。
※ 各プログラムは定員に達し次第締め切ります。

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