DEAR 開発教育協会

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服・ファッション−開発教育アクティビティ集5

2022年消費者教育教材資料表彰「優秀賞」を受賞ました

この教材は、消費者教育教材資料表彰の「優秀賞」を受賞しました。この賞は、(公財)消費者教育支援センターが主催するもので、教育現場で役立つ優秀な教材を表彰することで、学校における消費者教育の充実・発展に寄与することを目的に実施されるものです。
※賞については(公財)消費者教育支援センターのウェブサイトをご覧ください。

消費者教育教材資料表彰2022受賞教材の紹介

概要

  • 発行:開発教育協会
  • 執筆:磯野昌子(逗子フェアトレードタウンの会)、鈴木啓美(ピープルツリー)、土戸友理香(大学生)、西原直枝(聖心女子大学)、松下直樹(中高教員)、 谷田なつ美(小学校教員)、吉崎亜由美(中高教員)、岩岡由季子・八木亜紀子(DEAR)
  • 協力:ユナイテッドピープル株式会社
  • 2022年3月、A4判40頁
  • 一般価格:¥1,500(税込¥1,650)/図書館価格¥3,000(税込¥3,300)
  • 会員価格:¥1,200(税込¥1,320)
  • 対象:小学校高学年以上

「これまで通り」ではない方法で、自分らしくファッションを楽しむこと。それは、持続可能な未来をつくる前向きなチャレンジ!

21世紀の日本に暮らす人の多くは、以前よりもたくさんの新しい服を買い、短期間着て、手放す(捨てる)生活をしています。みなさんはどのくらいの頻度で、どんな基準で新しい服を買っているでしょうか?そして、どうやって手放していますか?

服の原材料の生産・製造の過程では、農薬や化学薬品により水質や土壌、大気が汚染され、大量の温室効果ガスが排出されています。また、重大な労働問題・人権侵害も起こっています。大量生産による服の過剰な供給は、大量消費・廃棄にもつながり、これらの問題を深刻化させています。

日本で販売されている衣服の輸入割合(輸入浸透率)は 2018 年には約98%にも達し、生産地と消費地の距離は遠く、見えにくくなっています。そこには、消費し廃棄物を出し続けながら富を得る「北(Global North)」と、資源や労働力を安価に提供しながら環境汚染や気候変動の打撃を受ける「南(Global South)」の不公平な構造があります。さらに、この構造は世代間の不公平も生み出しています。未来世代にこれらの負の遺産と解決を押し付けないために、構造の変革と、それを後押しする市民の行動が求められます。

本教材の作成チームでは、服と社会問題のつながりを知ることで「ファッションを楽しめなくなる・苦しくなる」のではなく、「新しい服を次々と買わなくても、豊かにファッションを楽しめることを伝えたい」と話し合ってきました。ファッション産業においても、持続可能性への取り組みが進んでいます。

学習者にはぜひ、市民として、消費者として、生産者として、ファッション産業へ声を届けると共に、倫理的で持続可能性に配慮したブランドやメーカーを選択することで応援してほしいと思います。「これまで通り」ではない方法で、自分らしくファッションを楽しむことは、持続可能な未来をつくる前向きなチャレンジなのです。本教材をご利用になる皆様も、ぜひ、そのような思いで実践をしていただければ嬉しく思います。

初めての方も取り組みやすい5つのアクティビティをご紹介

本教材は、開発教育アクティビティ集1『世界とのつながり』(2017年)、2『難民』(2019年)、3『気候変動』(2020年)、4『プラスチックごみ』に続くシリーズ4として、シンプルで基本的なアクティビティを紹介しています。
・準備が簡単で、45~60分でできる。
・その後に様々なテーマにつなげて展開したり、応用したりしやすい。
そんな、5つのアクティビティを掲載しました。そして、アクティビティと同じく重要な「ふりかえり」の方法もご紹介しています。開発教育や参加型学習の初心者の方に気軽に実践してほしいという思いから、進行のポイントや発問の仕方も詳しく記載しています。

ねらい

本教材は、「服・ファッション」をテーマに一人ひとりが問題に向き合い、公正で持続可能な社会のあり方を考えることをねらいとして作成されました。具体的なねらいは以下のとおりです。

  1. 服の生産から廃棄に至るまで、その背景にある社会問題について理解すること。
  2. 服とファッション産業をめぐる問題を構造的に理解し、わたしたちの生活とのつながりや 自分に何ができるのかを考えること。
  3. 服を買う時・手入れする時・手放す時に、より倫理的な行動をすることは、持続可能な未来をつくるポジティブな行動だと捉えられるようになること。

もくじ

  • ねらい
  • この教材の使い方
  • 開発教育と参加型学習
  • 参加のルール
  • ふりかえり
  • 用語解説 ことばの意味を知ろう
  • アクティビティ1 服とわたし(部屋の四隅)
  • アクティビティ2 調べてみよう!わたしの服
  • アクティビティ3 服クイズ
  • アクティビティ4 服の一生・どこからどこへ
  • アクティビティ5 ファッション・アクション
  • 参考・資料集
ゆかいなキャラクターたちと一緒に学びの旅へ出発!

アクティビティ1 服とわたし(部屋の四隅)

「部屋の四隅」(four corners=4 つのコーナー)は、部屋の四隅に「はい」「いいえ」「どちらかといえばはい」「どちらかといえばいいえ」や数字の選択肢などを書いた紙を貼っておき、ある質問に対して参加者が自分の考えのところに移動する、というとてもシンプルなアクティビティです。
参加者の体をほぐし、話しやすい雰囲気をつくります。また、ファシリテーターも参加者の学習状況や興味・関心を把握することができます。

アクティビティ2 調べてみよう!わたしの服

普段着ている服のタグを見て、素材や原産国について知るシンプルなアクティビティです。発展のワークに取り組むことで、さらに気づきを深めることができます。

アクティビティ3 服クイズ

服に関する基礎的な知識を学ぶことを目的としたクイズです。クイズシートを使って実施するほか、アクティビティ1でご紹介した「部屋の四隅」などの方法で動きを加えながら実施することもできます。

アクティビティ4 服の一生・どこからどこへ

まず、服が製造され、消費者の手元に届くまで、そして手放したあとまでの工程を、カードを並び替えながら理解します。
そして、服の「ライフサイクル」のそれぞれの工程でどのような環境・人権・社会的な問題が発生しているのかを学びます。現在の大量生産・大量消費・大量廃棄の服をめぐる状況を、より持続可能に、倫理的に変えていくための方法を考える糸口となるでしょう。

カラーのカードセット(PDF)はダウンロードしてご利用いただけます

アクティビティ5 ファッション・アクション

4つのアクション・プランをご紹介しています。
1.ランキング
2.タイムラインで考える
3.未来のときめきファッション
4.『ソーシャル・アクション・ハンドブック』を活用する

9のコラム

  1. 一家に 100 枚!?死蔵衣服(退蔵衣服)
  2. 家庭科教育を通して学ぶサステナブルな衣生活入門
  3. 手仕事を生かし職人を応援するフェアトレード
  4. 高校生の声~高等学校・地理での2時間の授業から
  5. 新教科「地理総合」で展開するなら?
  6. ファッションとジェンダー
  7. 学生ボランティアのアクション
  8. フェアトレードタウンとファッションショー
  9. 新しい服を買わなくてもすてきに

スライド資料・カード

ダウンロードには教材(3頁)に掲載のパスワードが必要です。

スライド
適宜編集してご利用ください(Microsoft Power Pointフォーマット)。

スライド資料

カード(アクティビティ4に対応)

実践レポート

フリースペースえん・ワークショップ(2021年11月)
服はどうやって作られていて、どういう問題があるのか、子ども・おとなでみんなで一緒に学んで考えてみました。
http://dearstaff.blogspot.com/2021/11/blog-post.html

滋賀県国際協会 「ファッションをもっと豊かにサステナブルに!」ワークショップ(2022年2月)
午前は映画「The True Cost」の上映会、午後は、オンラインワークショップという流れで実施しました。小学生からシニアの方まで、幅広い経験や興味関心を持つ方が参加しました。

ご注文方法

DEARの本は直販のみです。書店などには置いておりませんので(取次を通していません)、 DEARまでウェブ、ファクス、お電話にて直接ご注文ください。 詳しくはこちらのページをご参照ください。

  • DEAR事務所(東京都文京区)で直接ご購入いただくことも可能です。来所の際は事前にご連絡ください。
  • 教材総合カタログ(ヒルマ/スクラボ/PLUS)で一部の教材をご注文いただけます。詳しくはこちらのページをご参照ください。

アクティビティ集シリーズ


世界とのつながり
シンプルな4つのアクティビティを収録しています。「グローバリゼーション」はどこか遠い世界で起こっていることではなく、わたしたちの日常生活の中に入り込み、自分も、教室の中も世界とつながっているのだ、という気づきを得ることができるでしょう。 (2017年12月1日、A4判32頁、小学校中学年以上対象) 詳しくはこちら

難民
シンプルな4つのアクティビティを収録しています。日本にも約7,500人の難民の方々が暮らしていますが、日本においては難民問題に対する関心は高いとは言えません。本教材が、私たちの身近に存在する難民について知り、かれらと共に生きていくために何ができるのかを考えるきっかけになれば幸いです。(2019年3月、A4判32頁、中学生以上対象)→ 詳しくはこちら

気候変動
シンプルな4つのアクティビティと専門家による8つのコラムを収録しています。気候変動という地球規模の課題について知り、アクションを起こすきっかけになることを願って作成しました。(2020年3月、A4判44頁、中学生以上対象)→ 詳しくはこちら

プラスチックごみ
シンプルな6つのアクティビティと専門家らによる10のコラムを収録しています。未来世代に「プラスチック汚染」という負の遺産を押し付けないために、変革と行動を願って作成しました。(2020年11月、A4判52頁、小学生以上対象)→ 詳しくはこちら

服・ファッション
(こちらのページの教材です)

教材の著作権について

  • 教材・書籍等の著作権は開発教育協会に帰属します。著作権法上の例外を除いて、教材・書籍等の全部または一部を無断で複製したり、転写・引用・入力などしないでください。
    ※著作物が自由に使える場合(文化庁)http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/chosakubutsu_jiyu.html
  • ワークシート等の複写による利用は、学術的な調査研究、「非営利」の教育・学習活動に限ります。例えば、学校の先生が、授業で使うためにコピーを作って児童や生徒に配布することは「著作権法上の例外」なので、問題ありません。
  • 教材・書籍等を利用して、非営利目的の講義や参加型学習プログラムを実施する際には、事前の広報資料や当日の配付資料、事後のレポート等に、使用する著作物の著作権者が当会または、制作団体であることを明示してください。印刷物やウェブページには、例えば、「当研修/講座で使用する教材/テキストは、開発教育協会(DEAR)発行の教材です。詳細はhttp://www.dear.or.jp/を参照してください。」等の表記をしてください。