DEAR 開発教育協会

教材 tags # NEW # 小学生以上

パーム油のはなし2-知る・考える・やってみる!熱帯林とわたしたち

概要

「身近なものから世界とのつながりを知る」人気教材のシリーズ2ができました!

  • 編集・発行:開発教育協会、プランテーション・ウォッチ
  • 2020年7月、A4版48ページ
  • ダウンロード資料:写真9枚(A4カラー)
  • 一般価格:本体¥2,000(税込¥2,200)/図書館価格¥4,000(税込¥4,400)
  • 会員価格:本体¥1,600(税込¥1,760)
  • 対象:小学校高学年以上
  • 編集・執筆者:飯沼佐代子(GEF)、川上 豊幸(RAN)、坂本有希(GEF)、関 さおり(JATAN)、関本 幸(RAN)、中司喬之(JATAN)、三上 雄己(abovo)、八木亜紀子(DEAR)

教材ちらしのダウンロード(PDF)

DEAR×プランテーション・ウォッチの共同発行!

プランテーション・ウォッチは、東南アジア地域での森林・環境問題に取り組むの6つの環境NGO で構成されるネットワーク組織です。インドネシアやマレーシアで生産されるパーム油や紙パルプ、再生可能エネルギー向けに生産される木質ペレットなどに関わるプランテーションがもたらす問題の改善・解決に向けて取り組んでいます。
https://plantation-watch.org/

教材を使ったワークショップと体験者の声を観る(SDGs教材おためしセミナー2019)

知って、考えて、動き出すために。

私たちの身の回りは、海外から来た、だれがどのように生産したのかわからないモノであふれるようになりました。

スナック、お菓子、インスタント食品などさまざまな加工食品や石鹸、シャンプー、化粧品など多くの製品に使われている原料に、パーム油があります。パーム油はインドネシアとマレーシアを中心に、熱帯のアブラヤシ農園で大量に生産され、世界で最も安くて便利な油です。

一方で、パーム油の生産・加工では、熱帯林減少や森林火災を引き起こし、オランウータンやゾウ、トラといった絶滅が心配される野生動物たちの生息地を奪ってしまうことや、広大な面積のプランテーションを開発する際に地域住民と土地利用の問題で紛争が起きることもあります。また、農園開発後も移住労働者の強制労働や児童労働といった深刻な問題が起きていることが報告されています。

本教材では、パーム油生産地の今の問題をより現場に近いところから知ってもらうこと、そして私たち消費者がどのように関わっていけるのかを考え、問題解決にむけて自分ができることに一歩踏み出すためのアイデアをご紹介しています。

知って、考えて、動き出す。
世界にはパーム油以外にもたくさんの問題がありますが、私たちが動くことで状況を変えていけるはず。そう思えるような教材となっていれば幸いです。

2020年7月 開発教育協会×プランテーション・ウォッチ

ねらい

  1. アブラヤシ・プランテーションおよびパーム油の生産・加工・流通・消費過程と、そこで起こっている社会問題を知る。
  2. パーム油と消費生活とのつながりを知る。
  3. パーム油をめぐる社会問題について話し合うことで、考えを深める。
  4. 問題解決のための行動を起こしている人たちのことを知り、行動への動機づけを行う。

もくじ

各教材は基本的に単独で利用できるようにしてあります。それぞれの場と時間に応じて、組み合わせて利用できます。

10のワーク

  • ワーク1 写真とパーム油の関係は?[写真を使ったワーク]
  • ワーク2 写真にタイトルをつけよう[写真を使ったワーク]
  • ワーク3 並べてわかる!パーム油のサプライチェーン[カードを使ったワーク]
  • ワーク4 パーム油が使われている商品を探せ![カードを使ったワーク&クイズ]
  • ワーク5 歴史から学ぶ開発と人権[カードを使ったワーク]
  • ワーク6 熱帯林開発と感染症[新聞記事を使ったワーク]
  • ワーク7 エッセイから知る人々のアクション[エッセイを使ったワーク]
  • ワーク8 考えてみよう!わたしのアクション[ブレインストーミング]
  • ワーク9 商品から調べてみるパーム油の利用状況[調べ学習]
  • ワーク10 学んだことのふりかえり[まとめ] 
ボルネオ・スタディツアーに参加した高校生による写真やエッセイをふんだんに使っています。
ワーク6「熱帯林開発と感染症」では新聞記事を使いながら、COVID-19についても考えます。

充実のコラムを11本収録!

  1. 増え続ける世界の植物油脂消費
  2. 日本でのパーム油利用―加工食品・洗剤・発電まで
  3. パーム油以外の植物油脂の生産における問題
  4. パーム油をめぐる最近の動向―需要増・バイオマス発電
  5. パーム油と金融機関の関係
  6. 日本の食品表示のウラ事情―なぜ「パーム油」表示を見かけないのか?
  7. パーム油利用が広がった理由は?
  8. 企業を変えたキャンペーン
  9. 持続可能なパーム油に向けた動き― RSPO と東京五輪
  10. 熱帯林の知られざる価値
  11. 生産国における政府の役割
コピーしてすぐに使えるワークシートを収録しています。

付録写真

ワーク1・2で使う写真のダウンロードには教材に掲載のパスワードが必要です。

写真セットA(ワーク1:写真とパーム油の関係は? )

写真セットB(ワーク2:写真にタイトルをつけよう )

補助教材・リソース

補助教材(動画)

本教材を使ったワークショップの動画を観たり、「生産者」「消費者」「オランウータン保護団体」「NGOスタッフ」などにインタビューした動画も観ることができます。教材のワーク実施の前後に動画を観るなど、多角的な視点からパーム油について考えるヒントとして活用してください。

ワーク7「エッセイから知る人々のアクション」に登場するハルディさんの声も聴くことができます。エッセイと併せてご利用ください。

あぶない油総選挙:パーム油を使っている企業に声を届けるサイト

プランテーション・ウォッチが実施した、パーム油利用企業へのアンケート調査を元に作成されました。商品を選んで「がんばれポイント」を送ることで企業の取り組みを後押しします。

『ボルネオ事件 熱帯林を破壊するダークマネー』

マレーシア・ボルネオ島サラワク州で繰り広げられている熱帯林の破壊。そこには「世界最大の金融スキャンダル」(英・ガーディアン紙)と呼ばれた巨額の汚職が絡んでいました。 この映画では、環境活動家らがタイブの隠し財産を明らかにすることで贈収賄を暴き、33年間続いた独裁政権を打倒するまでの闘いが描かれます。タイブの財産隠しに加担していた世界のメガバンクの責任も追及されます。 (アジア太平洋資料センター発行)

予告編(原題:The Borneo Case/スウェーデン/2017年 )

事後学習におすすめ!
『どこに行ってる、私のお金?』完成記念シンポジウム(2021年10月22日)

教材制作メンバーの中司喬之さん(熱帯林行動ネットワーク〈JATAN〉) 、川上豊幸さん(レインフォレスト・アクション・ネットワーク〈RAN〉日本代表)が登壇したセミナーの録画です。プランテーション開発の現状について、開発事業への資金の流れについて詳しく学ぶことができます。

ご注文方法

  • DEARの本は直販のみです。書店などには置いておりませんので(取次を通していません)、 DEARまでウェブ、ファクス、お電話にて直接ご注文ください。 詳しくはこちらのページをご参照ください。
  • DEAR事務所(東京都文京区)で直接ご購入いただくことも可能です。来所の際は事前にご連絡ください。
  • 教材総合カタログ(ヒルマ/スクラボ)で一部の教材をご注文いただけます。詳しくはこちらのページをご参照ください。

シリーズ1「パーム油のはなし」

パーム油のはなし

パーム油のはなし「地球にやさしい」ってなんだろう?

「身近なものから世界とのつながりを知る」開発教育を代表する定番・ロングセラー教材。大量消費・大量生産のライフスタイル、グローバリゼーション、プランテーション開発、先住民族、熱帯雨林、児童労働など、さまざまなテーマで学習することができます。2015年消費者教育教材資料表彰「優秀賞」を受賞しました。

『パーム油のはなし2』とはワークや切り口が重複していませんので、両方併せてご利用いただくもおすすめです。→ 詳しくはこちら

  • 発行:開発教育協会
  • 2018.10(改訂版/2002年初版)、A4版40頁
  • 付録:写真10枚(A4カラー)
  • ダウンロード資料:紙芝居、すごろく、スライド資料
  • 一般価格:¥2,000+税  会員価格:¥1,600+税
  • 対象:小学校中学年以上

教材の著作権について

  • 教材・書籍等の著作権は開発教育協会およびプランテーション・ウォッチに帰属します。著作権法上の例外を除いて、教材・書籍等の全部または一部を無断で複製したり、転写・引用・入力などしないでください。
    ※著作物が自由に使える場合(文化庁)http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/chosakubutsu_jiyu.html
  • ワークシート等の複写による利用は、学術的な調査研究、「非営利」の教育・学習活動に限ります。例えば、学校の先生が、授業で使うためにコピーを作って児童や生徒に配布することは「著作権法上の例外」なので、問題ありません。
  • 教材・書籍等を利用して、非営利目的の講義や参加型学習プログラムを実施する際には、事前の広報資料や当日の配付資料、事後のレポート等に、使用する著作物の著作権者が当会であることを明示してください。印刷物やウェブページには、例えば、「当研修/講座で使用する教材/テキストは、開発教育協会およびプランテーション・ウォッチ 発行の教材です。詳細はhttp://www.dear.or.jp/を参照してください。」等の表記をしてください。