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写真で学ぼう!「地球の食卓」学習プラン10

概要

消費者教育教材資料表彰の「内閣府特命担当大臣賞」を受賞!

  • 制作:写真で学ぼう!「地球の食卓」学習プラン10作成チーム
  • 発行:開発教育協会
  • 2017年7月改訂版(2010.8初版)
  • 写真セット(B4横39枚)+冊子(学習プラン/A4縦80頁)
  • 一般価格:¥2,800(税込¥3,080)/図書館価格¥5,600(税込¥6,160)
  • 会員価格:¥2,300(税込¥2,530)
  • 対象:小学生から(大人まで!)
  • この教材は教材総合カタログ(ヒルマ/スクラボ/PLUS)に掲載されています

世界24カ国30家族の食卓からみえる文化の多様性・エネルギー・グローバリゼーション

世界24カ国30家族を訪問し、それぞれの家族と1週間分の食料をならべて撮影した写真集『地球の食卓―世界24か国の家族のごはん』(ピーター・メンツェル+フェイス・ダルージオ、TOTO出版)。世界の多様性の素晴らしさを感じるとともに、食にまつわる諸問題を議論する糸口になるこの写真集は、発行当初から、開発教育の授業やワークショップの素材として活用されてきました。

この写真集をもとに作成された本教材は、世界24か国30家族の1週間分の食料のポートレイト写真39枚と、教師用の参加型学習の手引書がセットになっています。食から広がる10のテーマ(文化・宗教の多様性、エネルギー、ごみ、グローバリゼーション、ライフスタイルの変化等)について学ぶことができます。魅力的な写真は学習者の興味を引き付け、楽しみながら、テーマについての深い気付きと学びを得ることができます。

消費者教育教材資料表彰「内閣府特命担当大臣賞」受賞!

この教材は、消費者教育教材資料表彰の「内閣府特命担当大臣賞」を受賞しました。この賞は、(公財)消費者教育支援センターが主催するもので、教育現場で役立つ優秀な教材を表彰することで、学校における消費者教育の充実・発展に寄与することを目的に実施されるものです。「内閣府特命担当大臣賞」は今年からはじまった賞なので、栄えある「第1回」受賞者となりました!(2017-6-27)
※賞については(公財)消費者教育支援センターのウェブサイトをご覧ください。

ピーター&フェイスさんとワークショップを開催!

2016年9月18日(日)来日されたピーター・メンツェルさん、フェイス・ダルージオさんと一緒に、この教材を使ったワークショップを開催しました。お二人からは「本当に素晴らしい学習のプロセス。わたしたちが仕事を通じて知ってほしい、感じてほしいと思うことそのもの!」と、推薦の言葉をいただきました。※レポートはスタッフ・ブログに掲載しています。

ありがとうございます

『写真で学ぼう!地球の食卓』および『フードマイレージ』の作成・増刷および普及のための取り組みに、多くの方よりご寄付・賛助をいただきました。ありがとうございます!

  • 「地球の食卓」募金寄付者のみなさま:192人の方より1,075,000円のご寄付をいただきました
  • NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワーク
  • 家電エコポイント/復興支援住宅エコポイント/住宅エコポイント

ねらい

(1)文化の多様性の素晴らしさを感じ、世界の人々の生活のあり方を学ぶ。
(2)食にまつわる問題とそれらと自分の関わりに気づく。
(3)自分自身の食生活やライフスタイルを見つめなおす。
(4)世界や地域の社会のあり方について考える。

学習プランの使用例:フォトランゲージ

グループになり、写真をみて気づいたことや疑問に思ったことを、できるだけたくさん書き出します。グループの人たちの意見から、自分が気がつかなかった新たな視点に気づいたり、意外な事実を発見したり。そこから自分の持っていた思い込みに気づいたりすることがあります。 また、写真の一部(意外だと思われそうな部分)を隠して、そこに何があるのか想像してみることもできます。

コピー禁止 (c)Peter Menzel and Faith D’Aluisio www.menzelphoto.com 

写真セット

家族と1週間分の食材
ブラウンさん一家(オーストラリア先住民系)、モリーさん一家(オーストラリア)、 ナムガイさん一家(ブータン)、 デュドさん一家(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、 アブバカルさん一家(チャドのスーダン難民キャンプ)、 ムスタファさん一家(チャド)、 ドンさん一家(中国・都市部)、 ツゥイさん一家(中国・農村部)、 コスタさん一家(キューバ)、 エイメさん一家(エクアドル)、 アフマドさん一家(エジプト)、 ルモワンヌさん一家(フランス)、 メランダーさん一家(ドイツ)、 ベイントンさん一家(イギリス)、 マドセンさん一家(グリーンランド・イヌイット系)、 メンドーサさん一家(グアテマラ)、 パトカールさん一家(インド・ベジタリアン)、 マンツォさん一家(イタリア・シチリア)、 ウキタさん一家(日本・東京)、 マツダさん一家(日本・沖縄)、 アル・ハガンさん一家(クェート)、 マトモさん一家(マリ)、 カザレーゼさん一家(メキシコ)、 パトソーリさん一家(モンゴル)、 カバーニャさん一家(フィリピン)、 ソブツィンスキーさん一家(ポーランド)、 チェリクさん一家(トルコ)、 キャベンさん一家(アメリカ合衆国)、 リーバイスさん一家(アメリカ合衆国)、 フェルナンデスさん一家(アメリカ合衆国) 

食事風景
ドイツ、チャド、中国、インド 

難民の生活
チャド 

買物風景
中国 

こんな魅力的な写真が入っています
B4サイズだから大きくてきれい!グループワークにも使いやすいサイズです。

コピー禁止 (c)Peter Menzel and Faith D’Aluisio www.menzelphoto.com 

冊子「学習プラン10」

家族の詳しい紹介を収録

小学生から楽しく関心を持ちながら学習できる10の参加型学習のプランを収録しています。1つのアクティビティは45分~50分単位で、授業で実践しやすいよう構成されています。教員/ファシリテーターのための手引とワークシートが含まれます。食育や国際理解教育、環境教育、市民教育、開発教育などで幅広く活用していただけます。

学習プラン10

・1-1.フォトランゲージ(気づいたことを書き出す、比較する、設問に答える)
・1-2.ランキング(写真を比較して順位づける)★2017年改訂
・2.国あてクイズ(世界の多様性に触れ、異なる人々を身近に感じる)
・3.国の中の多様性(同じ国の中の多様性に気づく、文化・歴史・社会的背景)
・4.おやつで元気!(食文化の多様性、嗜好と健康の視点から考える)
・5.おいしい食べ方(食べ方・道具の多様性を知る)
・6.いただきます(宗教と食生活、食べ物や命の大切さを知る)
・7.多様なイスラム教徒の生活(偏見や画一的な見方に気づく)
・8.難民の生活を知ろう(困難な状況で暮らす人たちへの共感を深める)
・9.食卓から出るごみ(包装、リサイクル、エネルギーについて考える)
・10.未来の食卓(社会がどのように変わってきたのか、これからのあり方は)

コピーしてそのまま使えるワークシート

資料編

24カ国の統計一覧(★2017年改訂)、食料リスト、学習指導要領対応表、など

2017年改訂版について

このたびの改訂では、主に以下を変更しています(写真に変更はありません)。改訂前の教材をお持ちの方も、そのままご利用いただいて差し支えありません。

  • 学習プランに「フォトランゲージ」の応用編として「ランキング」を追加しました。
  • 24カ国の統計一覧(p.60-63)の情報を更新しました。
  • 写真を撮影・取材されたピーター・メンツェルさんとフェイス・ダルージオさんからのメッセージを最終ページに収めました。実践前にぜひご一読ください。

実践レポート

実践レポート

授業づくりサークル「いただきます」「国あてクイズ」(2009年11月)

  • 写真を使ったワークショップの体験は初めて。意識を高めて参加することで、写真1枚がこんなに生きると思わなかった。
  • 「地球の食卓」は活用できるぞ!
  • 写真を用いた授業の良さは、楽しく、コミュニケーションをとりながらできること。子どもたちの興味をひきやすい。

小学校6年先生での実践「食卓からでるゴミ」

  • ちがう国の食生活やごみの量の日本との差がすごかった。すごくたのしかった。
  • 毎日、ふつうにウキタさんの家のようにすごしてきたが、外国の家の人と比べると日本の食は環境にわるく、えいせい面だけがいいように思った。ドイツはビンがリサイクルできる、ブータンは自給自足で、外国はかんきょうに考えてすごいと思った。日本は食などでももっと考えたほうがいいと思った。
  • ウキタさんの家や、日本の食たくは、ものすごくふくろ類が多い。それにくらべ、外国の食たくは、市場に行って直接買っているためふくろが少ない。なぜ日本の方がふくろが多いのか、日本で少しでもふくろをつくらないようにしてほしいと思いました。
  • 世界の人々の食べ物がちがって、ごみもちがうことは、それぞれだと思った。今日の写真は4カ国のだったけど、色々の国の食べ物もみてみたいし、ゴミがどのように処理されているのか知りたいと思いました。日本とは、ちがう国がたくさんありました。今度またきかいがあればやりたいです。
  • いろんな国のゴミについて考えてわかったのは、日本はそうとうむだなふくろが多いということがわかりました。なので、少しでも減らしていきたいなぁと思いました。
  • 私たちはたくさんのゴミを出していることが分かりました。ゴミを燃やすためにもたくさんのエネルギーを使うので、地球に悪いという事も分かりました。これからも気をつけてゴミを減らしていきたいです。

教材体験フェスタ「おやつで元気!」(2010年3月)

  • 自分の「おやつ観」を考えることができてよかった。
  • 写真から分かることが多いものだと感心した。食は文化を表す面白い対称だと思った。外国に興味がわくプログラムだと思った。
  • 子どもたちにフォトランゲージをさせるには、扱いやすい写真で、グループ内で多くの子どもが発言できる。題材が食べ物なので、大人も子どもも興味がもてる。
  • 食べ物や栄養素を扱うと「よい」「だめ」に2分してしまうことが多くあると思うが、そうなってなくてよかった。

開発教育全国研究集会「未来の食卓」(2010年8月)

  • 分かりやすくかつ考えさせられる内容でした。食は毎日の自分の生活と切り離せないものなので、参加者が共通の土台でワークを進められる点がとても興味深かったです。

授業づくりサークル「ごみ」&アクティビティづくり(2010年9月)

  • 食ひとつとっても様々なアクティビティへと多様化していうことが可能なことが面白く感じられました。
  • 写真を使って学びをつくれること、フォトランゲージの良さに改めて気づけました。
  • 異文化理解へのアプローチってたくさんあるなぁ。

ご注文方法

  • DEARの本は直販のみです。書店などには置いておりませんので(取次を通していません)、 DEARまでウェブ、ファクス、お電話にて直接ご注文ください。 詳しくはこちらのページをご参照ください。
  • DEAR事務所(東京都文京区)で直接ご購入いただくことも可能です。来所の際は事前にご連絡ください。
  • 教材総合カタログ(ヒルマ/スクラボ/PLUS)で一部の教材をご注文いただけます。詳しくはこちらのページをご参照ください。

シリーズ別冊『フードマイレージ 』

「自給率を知ろう」と「フードマイレージ」の2つの参加型学習のアクティビティからなっています。戦後、日本の食と農のあり方を変える主だった出来事を取り上げ、環境負荷の問題だけでなく、グローバリゼーションや近代化の功罪、世界の飢餓との関連など、広い視野で食のあり方をとらえることを目的としています。
詳細はこちらのページに掲載しています。

参考資料・関連図書

教材の著作権について

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