DEAR 開発教育協会

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開発教育全国研究集会2010

2011年8月7日(日) 研究フォーラム

研究フォーラムは、開発教育を「深める」ことを目的に開催します。
開発教育の実践者や研究者同士の意見交換を通して、各実践・研究を深めていきます。 既に実践されている方で、さらに開発教育の実践や研究を深めたい方のご参加をお待ちしています。

昨年の様子

10:00~11:00
実践・研究報告

日頃の実践や研究の成果を報告します。参加者とのディスカッションを通して、より深めます。
当日、ご希望のプログラムにご参加ください。

1.東日本大震災以降の社会のためのESD~「情報力」「調査力」「社会構想力」
実践者:長岡素彦(ESD学校教育研究会、ESD学校教育研究会・iSPP情報支援プロボノ・プラットフォーム)

総会の「開発教育の役割と課題~東日本大震災を受けて」を受けて、これから必要とされる学習と実践について今までのESDの研究・実践内容を提 示し、参加者と検討したいと思います。
東日本大震災では、ネットを主とした情報環境が力を発揮し、発表や報道をどのように読み解くかが重要であり、メディアリテラシーやICTリテラ シーを含めた「情報力」が重要となってきます。また、自然、災害、原発など被害の正確な知識やそれを検証する「調査力」が重要となってきます。そ して、何よりも、今回の震災で今後の社会をどのようにしていくがをみんなで考えるための学習と 行動のための「社会構想力」が重要となってきます。ここでは、今まで持続可能な社会構築のためにESDとして養いたい力として、東日本大震災以降の社会でますます必要となる「情報力」、「調査力」、「社会構想力」に絞って論議したいと思います。

2.関東大震災の震災作文の学びから『知る→行動する』を問う
実践者:斎藤聖((特活)在日外国人教育生活相談センター・信愛塾(特活)地球の木

1923年の関東大震災の後、横浜の子どもたちが書いた「震災作文」が残されています。それを読み解くことをきっかけに、「朝鮮人・中国人虐殺事件」を調べ直すことによって、これまでの研究で見落としてきたことが見えてきました。普通の人たちがなぜ流言を信じ、「虐殺」という「行動」に到ったのか? 私たちは、「知り」「考え」「行動する」とよく言います。当時、被災した人たちが、どんなことを「知り」、どんなことを「考え」、どう「行動した」のか。「政府や軍が流した誤った情報で起きた不幸な事件」とは別の、もう一つの「集団リンチ殺人」が浮かび上がってきます。そして、子どもたちはその「嵐」のような数日間をどう過ごし、その後それをどう教えられてきたのか。88年前と同じように、街が「壊滅」するほどの震災に見舞われた今年、あらためて「開発教育」の理念の中にこの出来事を位置づけて考えてみる必要があると考えます。私たちの研究がみなさんの実践に繋がることを期待して報告します。

3.「世界中の子どもに教育を」キャンペーン2011~女の子と女性の教育~
実践者:城谷尚子(教育協力NGOネットワーク

教育協力NGOネットワークは、途上国で教育支援を行う日本の27のNGOからなるネットワークです。世界中のすべての人々が教育を受けられることを目指し、2003年より毎年4月に「世界中の子どもに教育を」キャンペーンを実施しています。2011年度のキャンペーンでは、「女性と女の子の教育」に焦点をあて、当ネットワークが作成したポスター教材や映像教材を配布、全国270校・グループから35,371人が参加しました。途上国では女性の社会的地位が低く、貧困家庭では男の子に教育費をあてるなど、教育における男女平等の達成が阻まれています。女の子教育を受けられない現状を知るとともに、その解決に向けたNGOの取り組みを知り、日本の私たちに何ができるか意見を出し合います。また、日本でどのようなアドボカシー活動を展開できるか、参加者と共に考察します。

4.微生物とわたしたちのくらし
実践者:島田晶子(小学校教員)

―私たちのくらしは、微生物に支えられている!―見学に行った浄水場の「緩速ろ過」システムの中で、下水処理の現場で、汚れを分解する微生物の働きを、驚きと感動をもって学んだ子どもたち。そこから土壌微生物による分解では追いつかない、現代のゴミ処理の問題も見えてきました。さらに食生活でも微生物のお世話になっていることに気づいて、保存食を自分たちで作ってみることに…。4年生の社会科と総合の実践報告です。

5.つながろう 広げよう ESDの輪~教育委員会との連携による普及戦略
実践者:小林祐一(東京都北区教育委員会教育政策課指導主事)

学校現場におけるESDの実践は、ユネスコスクールが増えていることからもわかるように、一定程度の広がりを見せている。しかし、加盟校の分布をみると、地域に偏りがあり、全国的に普及しているとは言い難い。一方、ESDとは認識していなくても、持続可能な社会の形成をテーマに、各教科・領域で実践している教師は、多数存在するものと考えられる。 現在、北区では、教育施策の重点としてESDを掲げているわけではないが、教育の本質を考えた時、ESDの普及は喫緊の課題である。意図的/無意図的に実践している教師と教師、学校と地域・家庭をつなぎ、質の高い実践を広く普及させるために、行政(教育委員会)は何をすべきか。学校、家庭、地域、民間企業、NPO、研究機関、行政…それぞれの視点で議論を行い、ESDの輪を広げる一助としたい。区内の実践紹介も含めて、具体的な報告をもとに意見交換ができればと考えている。

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11:10~12:40
シンポジウム「オルタナティブな教育と開発教育」

開発教育は、過去30年近く、「公正で共生が可能な地球社会づくり」「オルタナティブな開発」に向け、教育内容、教育方法、教材、教師・指導者、ネットワークなど、さまざまな観点から、教育のあり様を、実践的理論的に提案してきました。ではこの開発教育は、オルタナティブな教育という観点からは、どのような捉え直しが可能なのでしょうか。また持続可能性、エネルギーなど新たな社会的課題が顕在化する中で、開発教育は、今後どのようなオルタナティブな教育をつくり出して行くことが求められているのでしょうか。あらためて登壇者と参加者で考えたいと思います。
シンポジスト:里見実(教育学者)×谷口康代(小学校教員)、司会:山西優二(早稲田大学)
西川 潤さん 里見実(さとみ・みのる)さん
2007年まで大学の教職課程に在職。主として社会科の教材づくりや授業設計に携わってきたが、傍ら、タイ東北部の農村で毎年「地元を愛する子どもの会」のワークショップに参加、細々ながら現在も続けている。最近はラテンアメリカの民衆演劇関連の文献の翻訳が主な仕事、アウグスト・ボアール『被抑圧者演劇の戦いの道具箱』(れんが書房)から秋に刊行予定。主な著書に『学ぶことを学ぶ』『学校を非学校化する』『働くことと学ぶこと』(太郎次郎社)など。
湯本 浩之さん 谷口康代(やぐち・やすよ)さん
小学校教員 ・NPO法人開発教育FUNCLUB理事。身近なことから世界の出来事まで、学校教育の現場に開発教育や国際理解教育をどのように取り入れ、教材化し、子どもたちに本気で考えさせていくかについて研究し、実践している。
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13:50~16:50
課題別分科会

4つのテーマに分かれて議論を深めます。
ご希望の分科会を第2希望までご記入ください。先着順で定員に達し次第〆切ます。

第1分科会 オルタナティブな教育と開発教育

申込歓迎 コーディネーター:石川一喜(拓殖大学)
ゲスト:谷口康代(静岡市立長田北小学校教員)、本山明(葛飾区立本田中学校教員)

石川一喜さん 谷口康代さん シンポジウムでの議論をより具体的に掘り下げ、学校教育現場におけるオルタナティブ性を見ていきます。本来、学校とは多様な学びの場であることが担保されなければならないはずなのに、日々児童生徒たちと身近に接し、もっとも状況を把握している教師が、場に応じて独創的に実践していくことがますます困難になってきています。そうした学校教育現場の閉塞感に風穴を開け、オルタナティブな教育を実践していくことの意味はなんなのか。今の学校教育の“当たり前”を疑ってみることはできないのか。教科書以外の学びの場や職員室以外で教師が語り合う場をつくってきた現役教師をゲストに招き、子どもたちにとっての豊かな学びや教師の多様な実践のあり方をどう保証していくか語り合います。

第2分科会 多文化社会における開発教育とはPart2~一人ひとりの内面に向き合う

申込歓迎 コーディネーター:斎藤聖((特活)在日外国人教育生活相談センター・信愛塾(特活)地球の木
ゲスト:榎井縁((財)とよなか国際交流協会

榎井縁さん 昨年は「『ひとの移動』が多文化社会をもたらす」という観点から、このテーマに取り組みました。その中から、「『一人一人の内面の多文化』と『社会的多文化』をどう摺り合わせるか」、「『個』を出せるフィールドをいかに作るか」など、いくつかの問題点が浮かび上がってきました。例えば、多文化共生教育で「私たちは外国から来てこんなところで苦労しました」と伝えたり、国際理解教育で「スラムに住む子どもたちを支援しよう」と言うだけでは「他者」として対角に置いて見てしまう恐れがある。そうではなく、個に焦点を当て、一人一人が当事者であることを鋭く問うところに、開発教育の持つ力を生かせるのでないか。今年は、こういった観点から、このテーマに取り組みます。

第3分科会 9.11から10年~平和を築くための教育を考える

〆切間近 コーディネーター:木下理仁(かながわ開発教育センター
ゲスト:伊勢崎賢治(東京外国語大学)

伊勢崎賢治さん 9.11と、その後、世界各地で続いている戦争と混乱は、私たちの世界観を大きく変えました。「テロ」ということばが日常語となり、基本的に国家対国家の争いとして考えられていた「戦争」のイメージが、そうではないものに変わりました。この分科会では、アフガニスタン、シエラレオネなどで武装解除の仕事に携わってこられた伊勢崎賢治さんをゲストに迎え、9.11からの10年を振り返り、「戦争はなぜ起きるのか」「戦争を未然に防ぐためには、何が必要か」を押さえた上で、「従来の平和教育に足りないものはなかったか」「平和を築くためにはどのような教育が必要なのか」「それを実現するためには、どうすればよいのか」を考えます。

第4分科会 エネルギー問題と開発教育

〆切間近 コーディネーター:田中治彦(上智大学)、阿部秀樹(DEAR企画推進委員)
ゲスト:杉浦正和(芝浦工業大学柏高校)、萩原豪(鹿児島大学稲盛アカデミー)、羽角章(神奈川県立川崎高等学校)

羽角章さん 萩原豪さん 杉浦正和さん 3月11日の東日本大震災と原発事故を受けて設置された分科会です。 震災直後には計画停電が実施され、夏場には計画的な節電が求められ、エネルギー事情はきわめて逼迫しました。これまでの原発の安定稼働を前提としたエネルギー計画は大幅に見直されざるをえません。一方で地球温暖化の対策として化石燃料の使用を減らすことも求められています。日本と世界のエネルギー事情を理解し、将来のエネルギーの確保のみならず、産業構造やライフスタイルの大幅な変更も視野に入れなければならないでしょう。従来「エネルギー環境教育」として行われてきた教育の内容や方法についても再検討する必要があります。開発教育の観点からエネルギー問題をとらえ直すことが本分科会のねらいです。 ページトップへ

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