DEAR 開発教育協会

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パブコメ募集「第2期ESD国内実施計画」(5/7〆切)更新

DEARが提出したパブコメを掲載しました(4月27日)

ご意見をまとめる際の参考にどうぞ(PDF/A4縦4枚)。

締め切りは5月7日!

国連では2019年に「ESDグローバルアクションプログラム(GAP)」の後継枠組みとして2020年~2030年を対象とする「持続可能な開発のための教育:SDGs実現に向けて(ESD for 2030)」が採択されています(注)。

それを受けて、日本でも「持続可能な開発のための教育(ESD)」に関する実施計画(第2期ESD国内実施計画)の策定が予定されており、現在、この計画案に対するパブリック・コメント(通称、パブコメ)の募集が行われています。

意見公募要領
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000217832
実施計画案
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000217833

今回、パブリック・コメント等で集められた意見は、今後作成される国内実施計画に影響を与えます。できるだけ多くの市民の意見を届けることが大変重要です。また、パブリック・コメントを送ることは、政策決定過程への市民参加の方法のひとつです。

みなさんも、ぜひ、パブリック・コメントに意見を出して、政策決定過程に参加するとともに、多くの市民が注目していることを示しましょう!

注)
”ESD for 2030”
https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000366797.locale=en
“Education for sustainable development a roadmap”
https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000374802

DEARからのコメント

実施計画案では、ESDが個人の意識変容だけでなく、社会システム変容へどうアプローチできるかと明記されていることや、政府が、教育政策等の中心にESDを据え、教育を変革することを目指していることに賛同します。
一方で、実際に、それらを実現する実施計画にするためにも、パブリックコメントを通して意見を提出します。

1.学校教育だけでなく、社会教育・生涯学習についても明記してください

ESDの推進は、学校教育と同様に社会教育・生涯学習においても重要です。実施計画案では全体的に学校教育を重視していますが、全ての優先分野において、「社会教育・生涯学習」を明記してください。

2.環境だけでなく、貧困や人権についても明記してください。

実施計画案では、課題や活動の例示が環境問題に偏っていますが、ESDは、環境だけの問題ではありません。経済・社会の側面の課題である貧困・格差、差別、人権侵害、ジェンダー、雇用、なども含めてください。

3.SDGsとの関連をより明確にし、ESDが人材育成、学習活動にとどまらず、社会のシステム変容や地域づくりを含む概念であることを明らかにしてください。

ESDは、単なる人材育成、学習活動にはとどまりません。実施計画案においても、ESDがすべてのSDGs実現に貢献すると書かれているように、ESDは「持続可能な地域づくり」や「社会のシステム変容」を含む概念であることを明記してください。

4.実施のためのメカニズムについては、より具体的に明記してください。

具体的な資源の動員や、点検・評価についてはより具体的な記述をお願いします。

パブコメの書き方

  • 項目ごとに、具体的に、どの部分に対する意見かを明確に示しましょう
  • コピーではなく、自分自身の言葉で書きましょう。
  • 非難するより、提案として書きましょう。
  • 改善すべきところだけでなく、よいところも指摘し、それを現状から後退させないようにしましょう。

パブコメの出し方

以下のいずれかの方法で送ることができます。
個人でも、団体でも、どなたでも送ることができます。

1.電子政府の総合窓口(e-Gov)の意見提出フォームを利用する。

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195210001&Mode=0

下方のボタン「意見提出フォームへ」をクリックし、必要事項を記入。1回に送信できる意見は2000字までです。

2.文部科学省に直接電子メールを送る。

件名を「第2期ESD国内実施計画(案)への意見」と明記の上、メール本文に意見を書いて、jpnatcom@mext.go.jpまで送ります。

3.文部科学省にファクスを送る。

Fax:03-6734-3679
文部科学省国際統括官付企画係 宛

4.郵送で送る。

〒100-8959 東京都千代田区霞が関 3-2-2
文部科学省国際統括官付企画係 宛

説明会が開催されます

ESD(全国・地方)活動支援センター主催で4月26日(月)14:00~15:30にオンライン説明会が開催されます。以下リンクより事前登録が必要です(定員450名)。
https://zoom.us/webinar/register/WN_G9caoeQ3TOa2wpirWdhezA